Brilliant Grunt

各種作品の感想、批評。或いは、ただのメモ。

【映画】バタリオン ロシア婦人決死隊vsドイツ軍

4/10

 第一次世界大戦中の1917年、ドイツ軍の毒ガス攻撃やらでロシアの兵士らは戦意喪失していたので、プロパガンダのため女性部隊が結成されることになる。
 マリア・ボチカリョーワは成り上がりの女性軍人で、女性たちを丸坊主にして訓練し、部隊を率いることになる。
 いざ第一線へ行ってみると、男の兵士達は戦いを拒否していて、仕方なく女性部隊は自分らだけでドイツ軍を撃退するがやがて窮地に追い込まれる。ロシア軍の士官(男)は男達に呼び掛けても無視されるので泣いてしまう。

  • マリア・ボチカリョーワは実在した人物。夫のDVで苦しめられていたものの、軍に入って成り上がった。後の内戦で処刑される。
  • 女性の非力さや弱さが描写される。
  • 戦争といえばレイプが付き物だがそういったシーンはない。
  • 最後はあれだけやる気がなかった男衆がみんな助けにやってくる。つまるところこの映画自体がプロパガンダなのだろうか。

【映画】ウィンター・ウォー(2016) ネタバレ

5/10

 1945年1月、フランスのアルザス地方をドイツ軍から奪還するため、米軍と仏軍が共に進軍していた。それは、後にアルザススターリングラードと呼ばれる熾烈な戦いとなる。
 仏軍の部隊を率いるエナック伍長は、最初こそ新入りの部下に厳しくするものの、なにやら敵を気にかける素振りを見せ始めるので、部下も徐々に不信感を抱くようになる。従軍司祭は伍長に詰め寄るも逆ギレされる。
 そんな中、エナック達は1人のドイツ兵を捕虜にする。それは、エナックの弟だったのである。
 仏兵たちは弟に疑惑と憎しみの目を向け、エナックは敵と味方両方から弟を守ってやらなければならない。
 結局のところ、弟は自分を敵視していた味方を庇い死亡してしまう。

 当時、ナチス・ドイツはフランス人を10数万人も徴兵したらしい。それがひとつのテーマで、同じ国の人々が敵味方に別れてしまった悲劇を描いている。

 映画の説明で、「監督が一人七役をこなした」とあったので作中で7人のキャラに扮したのかと思ったら、そうではなく監督、主役、撮影などそういう意味だった。

奇蹟がくれた数式

7/10

 イギリス領インドの青年ラマヌジャンは、極貧の家庭に生まれ、数学に特別の関心があり、独学を続けていたが、イギリスの教授に研究成果を手紙で送ってみる。
 それに驚愕したケンブリッジ大学のハーディ教授は、ラマヌジャンをイギリスに呼び寄せることにする。
 ラマヌジャンは嫁と別れ、渡英するのだが、嫁姑関係が悪いので後々面倒なことになる。
 ラマヌジャンを待っていたのは、差別、戒律、証明などの苦しみであった。やがてラマヌジャンは、病に冒される。

 ラマヌジャンとハーディの師弟関係に感動。良作。