Brilliant Grunt

各種作品の感想、批評。或いは、ただのメモ。

【洋画】ウォッチメン 感想とネタバレ

 アメリカとソ連がにらみ合う冷戦時代。人々は迫りくる核戦争の予感に身を震わせていた。

 アメリカにかつて存在したスーパーヒーローたち。それらはもはや過去であった。


 元ヒーローのコメディアン。彼は突如現れた謎の人物に殺されてしまう。

 それを不審に思ったサイコパスヒーローは調査を開始する。


 レズビアンで淫乱すぎて殺されるヒロイン。仲間のヒロインをレイプしようとするヒーロー。子供時代、イジメっ子の玉を潰し耳を食いちぎったサイコパスヒーロー。事故で人類を超越した存在になったものの、人に興味が無くなってしまったヒーロー。もうめちゃくちゃ。
 
 見たあとは、なんとも言えない気持ちになった。

 普通のアメコミと違い、シンプルな勧善懲悪モノではない。

 むしろヒーローが悪というか、悪がヒーローというか……。正義が悪を打ち倒す典型的な作品へのアンチテーゼというか、パロディーというか……

 憎み合う人類なわけだが、えげつない所業を行ったヒーローを同一の敵とみなすことで、人類は手を結ぶことになる。それはつまり、ヒーローが悪役になるということで。

 少数を犠牲にして多数を救うという、現実的というか、冷徹というか。「綺麗事はやめろヒーローよ」という声が聞こえてきそうな。

 とりあえず、エログロナンセンスが盛りだくさん。