Brilliant Grunt

各種作品の感想、批評。或いは、ただのメモ。

【映画】スターウォーズ ローグワン

 エピソード4へと繋がる外伝で、デススターの設計図を反乱軍が盗む物語。

 デススターの開発者は帝国に嫌気がさしていて、裏切ってデススターに弱点を残す。娘は父の意思を継いで反乱軍に協力するのである。

 序盤の展開がやや急な気はしたが、スターウォーズの世界はやはり面白い。

 「フォースと共にある」をお経の様に唱える盲人のインパクトもさることながら、再プラグラムされた帝国のドロイドも良い奴だ。
 
 ベイダー卿の圧倒的過ぎて虐殺になっちゃってるシーンは痺れる。満を持して期待に応えるベイダー卿である。

【小説】ゴールデンボーイ スティーブン・キング

ゴールデンボーイ―恐怖の四季 春夏編 (新潮文庫)

ゴールデンボーイ―恐怖の四季 春夏編 (新潮文庫)

 スティーブン・キングの小説で、2篇収録。

 両方映画化されているが、一つ目はショーシャンクの空に、という映画で、小説では「刑務所のリタ・ヘイワース」という題。
 無実の罪で投獄された銀行家の青年は、数々の受難(主にレイプ)がありつつも、その知恵と忍耐を駆使して、状況を変えていくのだが、それは刑務所で伝説となり、ある一人の男、この物語の語り手との友情も育んでいく。
 最後は、映画と同じように清々しい読後感。

 一方で、「ゴールデンボーイ」。アメリカのそこそこ裕福で、性格は明るく、成績優秀、スポーツもできる少年は、実は密かにナチスに異常な興味を持っていて、町で偶然見かけた老人がナチスの将校だと気付く。
 少年は老人を「ゆすり」、当時の話を聞き出そうとする。そうしているうちに二人は引き返せないところまで堕ちてゆくのである。
 二人のパワーバランスの変遷が面白い。中盤からはドギツイ話になり、結末は暗い。

【映画】アサシンクリード

 大人気アクションゲームを映画化したもの。
 
 テンプル騎士団とアサシン教団は長年争っていて、それは現代まで続いているので、遠い先祖が最強アサシンの主人公は現代のテンプル騎士団ことアブスターゴ社に誘拐され、遺伝子を解析されてしまうのである。
 その目的は、例のアサシンが手に入れたエデンの果実というよく分からない代物である。

 ゲームでは、現代編とアサシン編があり、現代編はとにかく退屈だった。この映画は、現代編の割合が多い。同じように退屈である。
 
 ゲームをプレイしたことのない人は完全においてけぼりである。プレイしている人でさえ、はたしてどうか。

 アニムスをあんな感じに変更するなら、もういっそのことストーリー自体を簡素なものにすればよかったのでは。