Brilliant Grunt

各種作品の感想、批評。或いは、ただのメモ。

【小説】ゴールデンボーイ スティーブン・キング

ゴールデンボーイ―恐怖の四季 春夏編 (新潮文庫)

ゴールデンボーイ―恐怖の四季 春夏編 (新潮文庫)

 スティーブン・キングの小説で、2篇収録。

 両方映画化されているが、一つ目はショーシャンクの空に、という映画で、小説では「刑務所のリタ・ヘイワース」という題。
 無実の罪で投獄された銀行家の青年は、数々の受難(主にレイプ)がありつつも、その知恵と忍耐を駆使して、状況を変えていくのだが、それは刑務所で伝説となり、ある一人の男、この物語の語り手との友情も育んでいく。
 最後は、映画と同じように清々しい読後感。

 一方で、「ゴールデンボーイ」。アメリカのそこそこ裕福で、性格は明るく、成績優秀、スポーツもできる少年は、実は密かにナチスに異常な興味を持っていて、町で偶然見かけた老人がナチスの将校だと気付く。
 少年は老人を「ゆすり」、当時の話を聞き出そうとする。そうしているうちに二人は引き返せないところまで堕ちてゆくのである。
 二人のパワーバランスの変遷が面白い。中盤からはドギツイ話になり、結末は暗い。

【映画】アサシンクリード

 大人気アクションゲームを映画化したもの。
 
 テンプル騎士団とアサシン教団は長年争っていて、それは現代まで続いているので、遠い先祖が最強アサシンの主人公は現代のテンプル騎士団ことアブスターゴ社に誘拐され、遺伝子を解析されてしまうのである。
 その目的は、例のアサシンが手に入れたエデンの果実というよく分からない代物である。

 ゲームでは、現代編とアサシン編があり、現代編はとにかく退屈だった。この映画は、現代編の割合が多い。同じように退屈である。
 
 ゲームをプレイしたことのない人は完全においてけぼりである。プレイしている人でさえ、はたしてどうか。

 アニムスをあんな感じに変更するなら、もういっそのことストーリー自体を簡素なものにすればよかったのでは。

【映画】The BFG

6/10

 孤児院に住む少女ソフィーは、夜更かししていたのだが、ふと窓から外を見ると7m級の巨人がいたのでベッドに隠れたが、巨人に連れ去られてしまう。そのまま未知の孤島にまで連れて行かれ、しかし意外とこの巨人が優しいのでとりあえず巨人をBFGと呼ぶ事にする。
 しかしBFGは巨人の国ではチビで、他の巨人は人間を食べるというのだが、ソフィーはBFGの仕事についていくことにする。その仕事とは「夢の素」を捕まえて人間に見せることらしく、夜な夜な町に現れては子供に素敵な夢を見せているらしい。しかし他の巨人たちは夜な夜な町に現れては子供をさらって食っているらしい。
 ということでソフィーは女王にかけあって巨人を捕獲させるのである。ヘリを見ると思ったより現代だった。しかし、結構な数の子供を食ったらしいのに島流しで済ませて良いのだろうか。駆逐した方がいいのではなかろうかと思った。
 とにかく、主演の少女が可愛らしいので良しとしよう。