Brilliant Grunt

各種作品の感想、批評。或いは、ただのメモ。

『永山則夫 封印された鑑定記録』

永山則夫 封印された鑑定記録

永山則夫 封印された鑑定記録

 4人を無差別に拳銃で射殺した、二十歳の青年、永山則夫

 収監後、勉強して小説を書くまでに成長した、というイメージが、故意に作られた。

 100時間の音声記録を、永山則夫の精神鑑定をした医師が持っていた。

 永山則夫は、なぜ殺人に至ったのか。「貧困と無知」が原因だったのか。

 最後には「他の兄弟は立派に成人している」として死刑判決。

 この本を読むと、教育、心理、死刑制度など様々な事柄に複雑な思いが巡る。