Brilliant Grunt

各種作品の感想、批評。或いは、ただのメモ。

【小説】アップルシードXIII

7/10

APPLESEEDXIII~アルケイデスの子供たち~

APPLESEEDXIII~アルケイデスの子供たち~

 テレビアニメ版のアップルシードの小説版。

 戦争で荒れ果てた世界、ガイア・コンピュータ、バイオロイド、機械、人間が共存する都市オリュンポスで特殊部隊の一員としてテロ組織と戦う少女デュナンとサイボーグのブリアレオスは、任務遂行中、突如正体不明で深紅のランドメイト(パワードスーツ)に襲撃され、ボロ負けしてしまう。
 アルケイデスとは、かつて死んだ英雄で、十三人のクローンが存在するのである。そのクローンたちが、次々に殺される事件が発生。

 テレビ版は知らないが、作者によると内容はやや変更しているらしい。

【小説】テイルズ オブ ヴェスペリア Ⅰ

6/10

 帝都の下町に住む若者、ユーリはある日、下町の生活に欠かせない魔導器のコアが盗まれたことに気付き調査するが、騎士団に捕まり牢獄に。
 謎のオッサンの手引により脱走しかけるユーリだが、高貴な娘エステルが騎士団に追われているのでなんとなく助けると、戦闘狂に襲われ、とりあえずユーリはコア泥棒の追跡、エステルは帝都の外に行きたいということで二人は行動をともにする。
 
 イラストのクオリティが若干気になったが、まあ面白い。
 ストーリーはラゴウの屋敷クリアまで、と言ったところか。

 ゲームでは最初からリタとカロルは共にしていたっけ?若干の変更は加えてあるようだ。

【小説】アルスラーン戦記 王都炎上&王子二人

8/10

王都炎上・王子二人 ―アルスラーン戦記(1)(2) (カッパ・ノベルス)

王都炎上・王子二人 ―アルスラーン戦記(1)(2) (カッパ・ノベルス)

 中世ペルシャによく似た異世界。最強の騎士軍団を抱える王国パルスに、宗教国家ルシタニアの軍が迫る。

 パルス軍を率いる王様、アンドラゴラスは無敗の将軍なので、赤子の手をひねるようなもんだとタカをくくっていると、仲間の裏切りにあったり、ドラクエでいうマヌーサをかけられたり、穴にはまったりで、もう散々な目にあってしまう。

 そんな中、パルスの王太子アルスラーンは殺されそうになるが、「騎士の中の騎士」ダリューンに救われ、なんとか逃げのびるものの、パルス軍は総崩れ、最終的に首都まで制圧されてしまう。

 アルスラーンは逃げながら仲間を集め、反撃の機会を伺うのだが、「自分は王子ではない説」がニワカにもちあがり、銀仮面の男が現れ「俺が王子だ」と言うし、他の国も攻めてくるわで、首都の奪還どころではなくなってくる。

 この作品は分かりやすくて面白い。

 伏線はわかりやすく、良い感じに序盤から謎が散りばめられ、それが徐々に明らかになっていく楽しさ。

 愉快なのは、ダリューンやパルス騎士の圧倒的な強さ、アルスラーンの軍師的存在になるナルサスの知略。

 そして名称の「言いたい感」。エクバターナアンドラゴラス、マルダーンフマルダーン、エーラーンカーラーンとか。
 あと蛇王ザッハークという名前の悪者感。

 主人公であるアルスラーンは、あまりにも優しい王子。王のアンドラゴラスとは似ても似つかない。それは外見でも言えるので、両者の関係に疑いが生じる。
 貴族の横柄さや傲慢さが無い、その自然な振る舞い、人柄を慕って次第に仲間を増やしていくのである。

【小説】スター・ウォーズ カタリスト

スター・ウォーズ カタリスト 上

スター・ウォーズ カタリスト 上

スター・ウォーズ カタリスト 下

スター・ウォーズ カタリスト 下

 スター・ウォーズ ローグワンの前日譚。

 上巻

 クローン戦争中、天才科学者ゲイレン・アーソはどちらの側にもつかず、研究に没頭していて、特にライトセイバーの源であるクリスタルに興味を持っていた。
 しかし、分離主義勢力がゲイレンを捕らえたりして、共和国が助けだしたりして、翻弄されるのだが、かつての盟友で共和国の少佐であるクレニックが近付いてきてゲイレンをなんとか利用しようとするのである。
 そうこうしているうちにパルパティーンが皇帝になり、ジェダイ・オーダーは解体され、例のクリスタルが手に入り放題になって、クレニックがそれをチラつかせると、ゲイレンは嬉々として研究し始めるのだが、フォースとジェダイを信じる妻はそれを訝しんでいたので、クレニックは鼻持ちならないのである。

 下巻

 ゲイレンは着々と研究を進めていて、しかし妻のライラは周囲で起こる不穏な動きを察知していた。そんなライラにクレニックはついに脅迫に打って出るが、余計にライラは決意を固めることとなってしまう。
 そのころ密輸業者たちは帝国にウンザリしていて、反乱を起こすのでウィルハフ・ターキンが鎮圧しに行くのである。
 実はクレニックは密輸業者を利用していて、その関係で密輸業者とライラは知り合いになっていたのであるが、密輸業者はライラに感化されてライトサイドに導かれたようで、この度反乱を起こすことにしたらしい。
 ターキンとクレニックはライバル関係なので、ターキンの状況にほくそ笑むクレニックなのである。
 そんな中、ついにゲイレンとライラは研究を放棄して逃亡することにしたのである。 

 当然ながら、クレニックやゲイレンなど、ローグ・ワンに登場する人物は最後まで死なない。終盤になって登場人物がバッタバッタと死んでいくありがちな展開は無いので安心だ。(ローグ・ワンがそんな展開だから逆に?)

 ともあれ、ローグ・ワンでライラがフォースに言及したことや、ジンの育ての親であるソウ・ゲレラについての背景もこれでわかる。

【小説】アサシンクリード 公式ノベライズ

アサシン クリード〔公式ノヴェライズ〕 (ハヤカワ文庫NV)

アサシン クリード〔公式ノヴェライズ〕 (ハヤカワ文庫NV)

 映画アサシンクリードの小説版。

 リンチ少年はある日家に帰ってくると父が母を殺していて、父は何者かに拘束されたので、リンチはオッサンになるまで逃げるが、ポン引きを殴り殺したことで警察に捕まり、死刑になり、薬物注射で刑が執行されるのだが、目覚めると謎の隔離施設にいて、謎の機器にリンチは文字通り接続され、先祖の記憶を探られてしまい、実はリンチはアサシンの末裔だということがわかり、そのライバル組織のテンプル騎士団は現代でも存在していて、ある秘宝を見つけるためにリンチなどのアサシンの子孫を捕らえていた。
 映画では登場人物の感情や背景が今ひとつだったのが、小説では完全補完といって良いだろう。
 ちなみに、終盤で反乱を起こしたアサシンの子孫たちの背景も小説では補完されている。
 やはり思ったのは、エデンの果実などというややこしいアイテムは抜きにして、シンプルにアサシンが悪者を誅殺する必殺仕事人的なストーリーにできないものかということだった。