Brilliant Grunt

各種作品の感想、批評。或いは、ただのメモ。

【洋画】夢は叶わないという現実への向き合い方。『カーズ クロスロード』

 常勝無敗のマックィーンの前に、新車が立ちはだかり、あっという間に抜き去ってしまうので、マックィーンは焦りのあまりスリップ、大クラッシュしてしまう。
 迫りくる世代交代の波に、マックィーンは抗おうとするが、現実は非情であった。

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【読書】『「自白」はつくられる 冤罪事件に出会った心理学者』

 無実の人が、罪を認めて犯行を自供するのは、一体どういうことなのか。
 
 取調官は、冤罪を作ろうとしているのではない。ただ確信しているのだ。「容疑者」が「犯人」であると。

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【読書】偽善のすすめ パオロ・マッツァリーノ

 毎年放送される24時間テレビだが、そのたびに偽善であるとか、感動の押し売りなどと批判されている。24時間テレビはあまり見ないし好きでもないが、その批判には違和感があった。

 偽善とは、何なのか。何が悪いのか。

 この本には、これまで漠然としていた偽善への考えがすべて書かれていた。様々な文献を参照している著者の言葉には説得力があり、至極まともである。

 この書では、偽善の意味やその語源を探る。最初にその言葉が使われたのは聖書らしい。そして、古今東西の哲学者や文学者、一般人は偽善をどう考えたのか。日本ではいつから使用されたのか、などなど。

【邦画】テルマエ・ロマエ2

テルマエ・ロマエ?

テルマエ・ロマエ?

 ローマに名だたる浴場設計技師となったルシウスは、今度はグラディエーターのための風呂の製作をはじめる。

 今作もルシウスのジェネレーションギャップによる笑いが豊富である。現代を奴隷に再現させるのは個人的に好きだ。しかし、オジイ系の笑いはイマイチである。

 しかしジェネギャップ、奴隷による再現、ルシウスの覚悟(1では浴場設計を拒否する)、上戸彩のメタファーなど、ある意味前作とさほど変わりない気がする。

 そういう点で、前作から続けて観るとやや退屈。

【洋画】キング・アーサー(2004)

キング・アーサー ディレクターズ・カット版 [Blu-ray]

キング・アーサー ディレクターズ・カット版 [Blu-ray]

 ローマ支配下ブリテン島。ローマに徴兵されたアーサー少年は15年間を騎士として戦い、仲間の騎士たちと共にようやく自由を手にする所だったが、ローマ反乱軍とサクソン人に囲まれた砦にいるローマ人の救出を命じられる。

 矢が飛び交い剣が振り回され、騎士たちの胸熱な友情があり、キーラ・ナイトレイのセクシーシーンもあるので、この映画はそれなりに退屈ではない。

 こういう中世の映画を見て思うのは、此の時代に、陽気にジョークを連発したり、自由と平等の精神を持つ人間などいたのだろうか。