Brilliant Grunt

各種作品の感想、批評。或いは、ただのメモ。

『永山則夫 封印された鑑定記録』

永山則夫 封印された鑑定記録

永山則夫 封印された鑑定記録

 4人を無差別に拳銃で射殺した、二十歳の青年、永山則夫

 収監後、勉強して小説を書くまでに成長した、というイメージが、故意に作られた。

 100時間の音声記録を、永山則夫の精神鑑定をした医師が持っていた。

 永山則夫は、なぜ殺人に至ったのか。「貧困と無知」が原因だったのか。

 最後には「他の兄弟は立派に成人している」として死刑判決。

 この本を読むと、教育、心理、死刑制度など様々な事柄に複雑な思いが巡る。

【小説】『ガソリン生活』

ガソリン生活 (朝日文庫)

ガソリン生活 (朝日文庫)

 車をはじめ、乗り物はよく擬人化される。
 車の擬人化作品といえば、ディズニーのCarsが思いつく。

 この小説では、車が語り手である。クルマは物を考える事ができるし、近くのクルマと会話ができる。

 とある家に「住む」、と言っていいのか、車庫にいる、緑のデミオは、この家族が巻き込まれていく奇妙な事件の一部始終を目撃、いやドラレコ?するのである。

 有名女優がいきなり乗り込んできて、すぐに降りて、またたく間に焼死。彼女を追っていた記者。彼女を乗せたことで巻き込まれていく家族。冴えないヨシオと、冴えすぎの小学生と、なにやら怪しい男と付き合う長女。
 
 自転車の言葉はわからない。電車は崇高。タクシーはプライドが高い。宅配のトラックは自信に、ベンツは威厳に満ちている。

【洋画】『ゴッド・オブ・ウォー』ペストと神を巡る、人々の醜悪な行い

 舞台は黒死病が蔓延する中世ヨーロッパ。

 修道院に、荒くれのような騎士団が現れ、辺境の村へ行きたいので道案内を求めた。

 若き修道士は、前から外へ行きたかったし、ガールフレンドもその村の近くにいるので、志願した。

 しかし、実は騎士団には真の目的があった。

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【読書】『ウイルス・プラネット』

ウイルス・プラネット (ポピュラーサイエンス)

ウイルス・プラネット (ポピュラーサイエンス)

 あらゆる場所に存在し、角砂糖一粒の表面に並べると、文字を書けるくらい小さいウイルス。

 本書では、古来より現在まで、人と密接に関わってきた12のウイルスを紹介する。

 風邪の犯人であるライノウイルス、我らが(?)インフルエンザウイルス、細菌を殺すので医療にも利用されたバクテリオファージ、ウイルスの常識を覆したミミウイルスなど。

 

『マンションは日本人を幸せにするか』

マンションは日本人を幸せにするか (集英社新書)

マンションは日本人を幸せにするか (集英社新書)

本書について

 住宅ジャーナリストである著者が、日本におけるマンションの歴史、業界、そしてマンションのあり方を語る。

 以下、一部内容を紹介する。

理事長になれば何でもできる

結論から言えば、理事長になれば何でもできる。それが今の区分所有法だ。悪意を持った理事長が現れれば、分譲マンションの管理組合はたちまち私物化される。

 著者は、いくつかの事例を紹介している。そのうち一つは、何億もの金が失われたという。

 なぜそうなるのかといえば、結局のところ、住民が無関心だからだ。

感想

 全体的にネガティブな話題が多いのだけれども、とても参考になった。