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After Earth ウィル・スミス親子共演SF映画

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 ウィル・スミス親子共演のSF映画

ストーリー

 地球が荒廃して住めなくなったので、人類は新たな星に移住した。しかし、そこには恐ろしいエイリアン、アーサがいて、人々を殺戮していくのである。


 アーサは人間の恐怖心を煽り、恐れを抱く者のニオイを感知していた。そこに、突如として現れたのが、恐怖を克服したウィル・スミスである。


 アーサは恐怖を感じない者をまったく探知できない。ウィル・スミスはアーサに気付かれることなく接近して殺す事が出来たので、英雄となった。恐怖を克服した戦士は「ゴースト」と呼ばれるようになった。


 そしてそんな英雄の息子は、兵士として日夜訓練に励んでいたが、まだ未熟だった。部隊に入ることは許可されなったのである。


 落ち込む息子の家に、久々に帰ってきた父は、反抗期っぽい息子に対し、教官のように振る舞う。母は父に、もっと父親らしく振る舞えコノヤローと言うので、父と子はちょっくら遠出することにした。


 遠出も遠出、別の惑星に向かっていたのだが、突如、小惑星帯に遭遇、飛行船は緊急ワープを行う。


 しかし、着いた先は目的の惑星ではなかった。もはや人が住めない、かつて地球と呼ばれた星だった。

 もはや船は大破寸前、着陸するしかなかった。だが、大気圏で船は空中分解、そのまま墜落してしまう。


 生き残った乗員は父と子の二人だけだった。救難信号を発するためのビーコンは船の後部にあったが、空中分解で吹っ飛んで、100キロ先に。父は足を骨折し、動けない。息子が取りに行くしかなかった。
 

 さらに悪い事に、後部には、生け捕りにしたアーサがいたのである。

 マントヒヒに追われ、ヒルに猛毒を注入され、大鷲に捕まり、七転八倒する息子の覚醒物語である。

感想

微妙な親子関係

 父と子の微妙な親子関係がある。それは、姉が殺された事に原因があって、息子はそのことに負い目を感じている。

 父親は、あくまで上官として振る舞うのだけれども、鎮痛剤を飲まなかったりして、本当に息子の事を心配しているのである。

 息子は息子で、怖いながらも成長しようとしている。

グラフィック

 さすがにグラフィックはよく出来ているなと思った。ウィル・スミスが出ているだけあってお金かけてる。

白鯨

 恐怖を克服するために「白鯨」を読むと良いらしい。恐怖に関する記述があるらしい。

白鯨とは

 アメリカの小説家ハーマン・メルヴィルによって、1851年に発表された作品。世界の十大小説のひとつらしい。

 難解で、知名度はあるが読み手は少ないという。

名言

 父が子に向けて言った言葉が良い。

 「恐怖は自分の心にある。人は現実に存在しない未来の事を、あれこれ妄想し恐れる。しかし誤解するな。脅威は実際にある」みたいな。なんか自己啓発書に書いて有りそう。

疑問点

イカダ作んの早!

 まあ単に描写してないだけだろうけど。

鳥は、なぜ助けたのか

 なぜあの鳥は、自らの命を犠牲にしてまで息子を助けたのか?

 ヒナは全部殺されていたようだから、「息子がヒナを守ったから」という理由ではないのでは。

 それでは、そもそも最初に息子を捕まえたのは、まさか自分のヒナだと勘違いしていからだろうか。

 うーん、いかに鳥頭といえ、あの大きさでその勘違いをするだろうか。やはり、トラ?と戦って仲間あるいは自分の子供と認識したのかもしれない。

アーサ(Ursa)とは

 辞書で調べるとUrsamajorで、大熊座という意味らしい。さらに、ursine(アーサイン)でクマの、クマに似た、という意味という。

 どうやらアーサには、クマという意味があるらしい。いやあれクマってレベルじゃねぇぞ

巷の評価

  • 表面的な良さだけ
  • 内容薄い
  • 親ばか映画
  • コックピットの、全てを見れる設備が都合良すぎ
  • 父親の言葉が胸にささった。
  • これはSF映画ではない、哲学的映画だ
    • いや、スミス一家によるファミリー映画だ
  • 千年後なのに武器そんなのしかないのかよ

 …と、結構低評価なレビューが多い印象。あまり期待しすぎると駄目だと思うが、そんなに悪い映画ではない。