Brilliant Grunt

各種作品の感想、批評。或いは、ただのメモ。

【洋画】果てしなき探究心 『メッセンジャー』2017

 土星、その他ふたつの惑星から謎の信号が届くので、男は妻を置いて10年の調査に出発する。

 謎の球が見つかり、AIが触るなと言うそばから触ると、球は光って男にイメージを見せる。さらにNASAや軍の人が球に触れるなと言うのに、男は辛抱たまらんといわんばかりに珠を触りまくるので、こちらはソワソワする。

 当然、10年もかかる調査に妻は反対するが、男は仕事を、宇宙というロマンを優先する。そこに、妻がいつ別れを切り出すのかワクワク…いやハラハラするのである。

 中国人ハッカーにより船内のAIが変になるシーンは一種のホラーである。真夜中に桃色動画を見ていたらお金を請求された時のようなものだ。

 作品としては、退屈しないように作られていると思った。最後は色んな意味で衝撃である。

 球が何だったのかわからないまま終わるので、ガッカリと言えばガッカリだ。

 しかし、問題はそこではなく、あくまでテーマは「探究心」で、そう思えば納得がいくようないかないような…。

 ともかく、「今作で完結ってことでも良いけど、続編も出そうと思えば出せますよ?」的な終わり方だった。