Brilliant Grunt

各種作品の感想、批評。或いは、ただのメモ。

【洋画】ニュートン・ナイト

8/10

ニュートン・ナイト/自由の旗をかかげた男 [DVD]

ニュートン・ナイト/自由の旗をかかげた男 [DVD]

 舞台はアメリカ、南北戦争時代、ニュートン・ナイトという、実在した人物の話。

 ニュートン南北戦争で南軍に従事していたが、もはや辟易していて、甥っ子が戦争に駆り出されたこともあり、脱走して家に帰ることにする。
 
 故郷で行われていたのは圧政で、ニュートンはそれに対抗するものの、犬に足を噛まれてしまい、黒人奴隷に連れられて沼の奥に逃げ込む。そこには脱走した黒人奴隷たちがいて一緒に隠れていると、ニュートンの妻は愛想を尽かして出て行ってしまう。

 やがてニュートンは銃を手にし、黒人たちと共に立ち上がり、ほかの脱走した白人兵士も取り込むと、沼はちょっとした町の様相を呈してくる。

 それでも南部の圧政は弱まることがなく、ニュートンたちは南軍と戦い、複数の町を制圧すると、独立を宣言するのである。
 
 南北戦争終結し、ニュートンは黒人女性と結婚し、子供をもうける。奴隷は解放されたものの、黒人の待遇は全くよくならず、ニュートンはまた彼らのために奔走する。そんな中、KKKが現れ、やっぱり滅茶苦茶するのである。

 とても良い映画だなあと思った。ニュートンの他人のために生きる生き方に感銘。そして黒人を差別せず、結婚までしてしまうのは当時としてはすごいことではなかろうか。しかもそれだけではなく、元嫁を家に招き入れる心の広さ。

 ちなみにニュートンのひ孫の話も同時進行でたまにある。ひ孫は8分の1、黒人の血が入っているということで白人との結婚が出来ない、ということで裁判に。結局最後は、彼もニュートンの遺伝子を引き継いでいるのだなあ、と思った。