Brilliant Grunt

各種作品の感想、批評。或いは、ただのメモ。

【映画】ハクソー・リッジ

 9/10
 

 第二次世界大戦沖縄戦に参加した米軍衛生兵の実話。

ストーリー

 デズモンドは敬虔なキリスト教徒で、兵役を拒否していたのだが、アメリカと日本の戦争は苛烈になり、真珠湾攻撃が起きると、婚約者もいる中でデズモンドは志願を決意する。


 しかし、デズモンドは「銃を持たない」という固い決意を持っていて、衛生兵を希望するものの、ライフルの訓練はしなければならない。それでも銃の所持を拒否するので、仲間からも上官からもいじめられてしまう。最終的には投獄されてしまうのである。

 デズモンドの父親は第一次世界大戦を戦った元軍人で、おそらくはPTSDのため、酒乱になり家庭内暴力を起こすのだったが、軍の上層部にコネがあるらしく、デズモンドを解放させ、さらに銃を持たないまま衛生兵として従軍できることになった。

 そして部隊は沖縄戦へ。「最も悲惨な地上戦」が行われる中、戦いは米軍が「ハクソー・リッジ」と呼ぶ急峻な崖がある、難攻不落の前田高地へと移行する。

 米軍は崖を登り、なんとか進軍するものの、日本軍の突撃により崖まで後退させられてしまう。米軍の艦砲射撃が行われるなか、デズモンドは一人、負傷兵を助けに戻る。

感想

 ・圧倒的な程の主人公が持つ信念。彼が次々と仲間を、そして日本兵までも助ける姿に心打たれる。

 ・お約束の鬼軍曹。

 ・日本兵が卑怯すぎる手段に出るが、奇跡的なグレネード返しを魅せるデズモンド。もはや超人である。

 ・戦闘の描写はかなりリアルでグロい。

 ・ちなみに、デズモンドが銃を持たないのは、信仰心からだけではなく、父親の影響がある。

 結局のところ、この映画は名作である。