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Brilliant Grunt

各種作品の感想、批評。或いは、ただの読書メモ。

これからの「正義」の話をしよう

読書

これからの「正義」の話をしよう (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

これからの「正義」の話をしよう (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

この本は道徳と政治をめぐる考察をする本である

何が正しくて何が正しくないのかを考えさせられる

実際の出来事を多く引き合いに出し、考察していく

面白かった
本の真ん中あたりでややダレてしまったが、なんとか読めた


読書メモ

便乗値上げは悪いこと?

  • ある物品が、震災などにより不足した時、それを値上げすることは悪いことか?

5人の命と一人の命。

  • 5人を助けるために一人を犠牲にするか?それは正しいことなのかという問。

米兵、ヤギ飼いを殺さなかったために10数人が犠牲に。

  • 敵に見つかるかもしれない。しかしそのために、彼らは無実の、無抵抗のヤギ飼いを殺さなかった。そのために、多くの米兵が死んだ。
  • 一人生き残った米兵の後悔。

多数が幸せならそれでよい?

  • 少数派が不幸でも良いのか?

私は私のもの?

  • 「私のもの」だから、内蔵を売ってお金を手に入れても良い?

リバタリアン…自由至上主義者。

  • 富の再分配に反対する人。制約のない市場を支持する。
  • 中心的主張は、どの人間も自由への基本的権利…他人が同じことをする権利を尊重するかぎり、みずからが所有するものを使って、自らが望むいかなることも行うことが許される権利…を有する。

責任の有無

  • 過去の人が犯した過ちを、後世の人間が謝らなければいけないのか?

自由とは何か

  • 自由な行動とは、自律的に行動すること。
  • 逆に他律的な行動とは、自分以外のものが下した決定に従って行動すること。

道徳的か否かを知りたければ動機を見よ。

  • 行動を起こす意図で決まる。大事なのは動機。
  • 思いやりからなされた善行は、道徳的な価値に欠ける。他者を助けるという行為の動機(善行をなすことで喜びを感じること)と、義務の動機は違う。
  • 義務の動機だけが、行動に道徳的な価値を与える。利他的な人間の思いやりは、「称賛と奨励に値するが、尊敬には値しない」

カントによれば、殺人も自殺も違いはない。

  • 人間には、自分の人間性を踏みにじる権利も、他者の人間性を踏みにじる権利もない。
  • カントにとって、自殺は殺人が誤りであるのと同じ理由で誤りだ。

他者を尊重することは人間の義務であるというカント独自の主張

  • 「我々は正しい行動をすることで正しくなり、節度ある行動をすることで節度を身につけ、勇敢な行動をすることで勇敢になる」
    • 慣行や技能についても言える。

アリストテレス奴隷制擁護論

  • 奴隷になるべく生まれついた人たちがいる。
  • 「主人に支配される方が…彼らにとってはよいのだ」
  • ただし、強制力が必要なら、奴隷には適していない。強制は不正のしるしだ。
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