Brilliant Grunt

各種作品の感想、批評。或いは、ただのメモ。

マディソン郡の橋

 マディソン郡の橋 (文春文庫)

マディソン郡の橋 (文春文庫)


 片田舎での暮らしと夫に愛想を尽かした妻が、ふらっとやってきたカメラマンに恋をし、関係を持ってしまうが、夫と子供への責任のため、結局一緒になることはない、という、昨今はやりのゲスな浮気や不倫とは異なり、比較的きれいな類の浮気恋愛小説ではないかと思われるのだが、文体が特徴的で、まるでノンフィクションかと思わせ、筆者はこういう恋愛小説は別段好まないのだが、引き込まれてしまう。ベッキーに読ませてやりたいと思ったのは、筆者だけではなかろう。まあ、関係をもった時点てゲスといえばそれまでである。