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各種作品の感想、批評。或いは、ただの読書メモ。

『タマゾン川 多摩川でいのちを考える』 山崎充哲

タマゾン川   多摩川でいのちを考える

タマゾン川 多摩川でいのちを考える

 かつては綺麗だった多摩川、山崎少年はそこで遊び、育ち、やがて川が汚水の川となりヘドロの玉をふわふわと放出しはじめ、すぐ上を通る電車に入り込み乗客に被害を与えるものの、大人になった山崎氏は自然環境調査員になり経験を積んで川へと戻ってくる、すると、そこには外来魚が住み着いてたので、著者は何気なく「タマゾン川、なんつって」とかなんとか言うと、流行語大賞にノミネートするのである。
 金魚を捨てなければならない少年が、川辺にいた。泣いている少年に著者は、近くの公園の生けすに放とう、と提案する。すると後日、金魚は百匹に増えていた。巨大な外来魚も出現していた。外来魚の金魚大食い選手権状態だった。それを見て、著者はこの生けすを「おさかなポスト」にしてしまう。そのことが世に出ると、各地から魚を捨てに来る者が殺到。それを取材しようとするディレクターが殴られる。
著者は魚を「殺さず」に保護するやり方で、生態系を守ろうとする。また、大震災時の緊迫した状況も綴られている。

 生態系などに疎い自分もよくわかったので、これは子供でも読めるのだろう。著者の温かさに触れ、魚のことについてよく知ることができた。また、生き物を飼うことの責任についても考えさせられた。

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