Brilliant Grunt

各種作品の感想、批評。或いは、ただのメモ。

マシンガン・プリーチャー

 実在の人物を描いた作品。
 麻薬密売人ではあるが、根っからの悪党ではなかったサムは更生すると、結婚し子供をもうけ、まっとうな人生を歩み出す。そうすると、アフリカのスーダン内戦の話を聞き、興味が湧いたサムはアフリカへ赴く。そこで見たのは、罪もない人々が襲われ、傷つけられる現実だった。女性が切り刻まれ、子供が地雷により爆死する光景を目の当たりにしたサムは、子どもたちを救う決意を固める。
 子供を収容できる施設を作り、娼婦だろうとヤク中だろうと受け入れる協会を作ったサムは牧師となり、故郷に帰って神の教えを説いたり、アフリカでマシンガンを手に銃撃戦をくぐり抜けたりする。そうしていくと、銃を持たされ強制的に戦わされる少年たちと出会う。彼ら少年兵を救出すると、その中に、離れ離れになってしまった弟を探す、物言わぬ少年がいた。
 戦っても、アメリカに帰って寄付を募っても、思い通りにいかず、やがて怒りと憎しみだけが渦巻いていくサム。そんなサムの様子を見たあの物言わぬ少年が彼の隣に寄り添い、初めて口を開く。「僕は母さんを殺した」

 最後の少年の言葉に感動。あんな風に考えられるのは、なかなか出来ないと思う。
 エンディングに本人が話す映像が出てくるが、それもまた考えさせられた。
 アフリカの現実を突きつけられる、良作。

広告を非表示にする