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【小説】四畳半神話大系 森見登美彦

四畳半神話大系 (角川文庫)

四畳半神話大系 (角川文庫)

 

 面白かったです。

 

 この本は4つのお話から構成されていて,そのどれもが同じ期間同じ主人公の並行世界,という内容です。

 

 1,2,3話と,主人公が別の選択をした物語が展開され,最終話で超展開,すべてが繋がってしまうといった具合です。

 

 キャラも魅力的です。主人公はあらゆる事柄を棒に振っていく大学生。ただ一人の友で悪友,「月の裏側からやってきたような顔色で,ぬらりひょんのように笑う」小津。小津の師匠でいつものらりくらりとしている樋口。毎回恋に落ちる女性,明石さん。たいへん破廉恥な酒癖を持っている美女,羽貫さん。そして,ラブ・ドールの香織さん。

 

これを読んだあとにはラーメンを食いたくなること必定でしょう。あとカステラと魚肉ソーセージも。