Brilliant Grunt

各種作品の感想、批評。或いは、ただのメモ。

【トルコ映画】サバイバーズ

4/10

 DAĞ (The Mountain) 2012 - English Subtitles - YouTube
トルコ語、英語字幕版だがフルで視聴可能。

 トルコ軍の部隊が反政府組織に襲撃された。二人だけになってしまい、雪に覆われた高原地帯を逃げ惑う。一人はまともに大学を卒業したまともな青年、元カノとよく分からない関係を続けている。もう一人は誰にでもすぐ喧嘩を売るサイコ野郎。
 そんな二人の逃走劇。二人は以前より仲が悪く、そんな状況でも喧嘩するのだが、次第に距離が縮まっていく。
 映画では、青年の入隊前や彼女との逢瀬、サイコ野郎との出会いなどの回想シーンと現在がローテーションでまわされる。

 トルコ産の映画。WOWOWで視聴。

【映画】リトルボーイ 小さな僕と戦争

5/10
 

リトル・ボーイ 小さなボクと戦争 [DVD]

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 第二次世界大戦中のアメリカ。ある少年は父親の愛情いっぱいに育ったが、少年は発達に問題があるらしく低身長で、ガキ大将からイジメられたりした。少年の兄が扁平足で兵士になれないので、父親が行くことになり、涙の別れとなる。
 少年は大好きなマジシャンの影響で自分も超能力を使えるらしいことがわかり、さらに少年の町に日本人のオッサンがいるらしいことがわかると、兄と二人で襲撃しに行き、少年が投げた石は窓にクリーンヒットし、兄は扁平足のせいで火炎瓶を足下に投げ落としてしまい、牢獄行きとなる。
 なぜかオッサンは神父と仲が良いらしく、神父は少年に説教し、父に帰ってきてほしくば、聖書から引用した「リスト」に書かれた事を実行せよと伝える。具体的には、貧者に飯を与えよとか、裸者に服を与えよとか、最後に神父は、日本人のオッサンに親切にせよと付け加える。
 しぶしぶ少年はオッサンに近付くが、オッサンも窓を破壊されているので渋い顔で迎えるが、やがて二人は距離を縮めていく。
 しかし少年の父が日本軍の捕虜になり、兄は憎悪を増し、差別はキツくなっていくが、少年の超能力が爆発し、戦争を終わらせるまでに成長していく。

 少年が父を思う行動は涙を誘うものがある。超能力を使おうとするシーンは笑いどころで、なおかつこっちまで恥ずかしくなりそうなシーンだと思うのだが、山を動かすシーンは少し戸惑った。ここから、戦争を終わらそうとするのだが、嫌な予感がし始め、それが的中すると、果たしてどういった目でこれを見たら良いのだろう、とおもった。

 フィクションで奇跡の偶然は禁忌であると何処かで聞いたが、この映画はそれを犯してしまったのではないか。そして不謹慎な気がする。

 その疑問が最後まで付きまとい、何やら感動度は著しく低下してしまった。

 今にして思うと、不謹慎度を緩和するために日本人を登場させたのではないかとさえ疑ってしまう。うーむ…。

【映画】ある戦争

5/10

ある戦争 [DVD]

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 デンマーク陸軍はアフガニスタンタリバンと戦っていたのだが、指揮官のクラウスは戦闘中、負傷した部下を助けるためよく分からないまま、つまり適当に空爆を要請した。
 そうすると、部下は助かったが11人の市民、子供たちが死んでしまったのでクラウスは裁判にかけられることになって、クラウス本人は罪悪感から罪を認めようとするが妻は猛反対なので無罪を主張することにする。すると突然、通信兵ブッチャーが忖度するのである。
 

  • 反対する妻のシーンはなかなかにエゴイスティックだ。しかし人間こんなものなのかもしれない。
  • 戦闘シーンは少ない。
  • なぜ急に通信兵は忖度したのか。空爆要請の時に明確に反対しているのに。
  • 細かいことを考え始めると色々疑問が出てくるし、ストーリーも風呂の中で屁をこいた様な映画。